Pogoplug(ポゴプラグ)/ シンプルに安全にデータ共有。パーソナルクラウドをはじめる方法。 | Michi-kusa

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海外のアーリーアダプタの間で話題となり、世界へとユーザコミュニティの環が広まっている「Pogoplug(ポゴプラグ)」が、2月4日(金)日本上陸。 その製品発表会イベントが開催されたので参加して来ました。


イベント名「Pogoplug」新製品発表会ブロガーミーティング
開催日:2011年2月2日(水)


Pogoplug(ポゴプラグ)って何?

インターネット回線に接続したPogoplugに、データストレージ(USBメモリやハードディスク)を繋げば、いつでもどこからでも、素早く、簡単に、データへアクセルできるようになるというもの。 それも安全に。 

煩わしい設定が不要で、時間もコストもかけずに、ビデオ・写真・プレゼン資料・音楽ライブラリ・ドキュメントを共有できてしまうなんてうれしいです。 もう面倒なアップロードも必要ないんですね。

以前、通信系のコアな方々からお話を聞いて気になっていたのですが、みなさん海外で購入したり、個人輸入していらしたとか。 その製品が日本でも入手できるようになったのです。

米国クラウドエンジンズ社のCEOダニエル・ブッダーマンさんとCTOブラッド・ディートリッヒさんから誕生秘話と仕組み・使用方法を、一足先に体験したカイ士伝のカイさんは活用方法を紹介していただきました。(プレゼン資料はこちら) イベントに参加したブロガーさん達からも、通信系のコアな話題からクラウドをもっと楽しむための秘訣についても共有していただくなど、ちょっと刺激的なイベントでした。

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シンプルな発想から生まれたPogoplugが愛されつづけるワケ

Apple StoreでiPhoneを触りながら、あるときダニエルさんはふと思ったそうです。 

『自宅にある曲をいつでも持ち歩けたらな。1TBのiPhoneがあったらいいのに...』
『そうか!ないなら自分で創ればいいんだ!』

そんな発想から生まれたのがこのPogoplug。 会社が設立されたのは米国カリフォルニア州サンフランシスコ。 開発拠点はイスラエル。 そして誕生の起源はApple Storeにあったんですね。

2年程前に小さな会社で産声を上げた最初の製品は、もっとシンプルなものだったそうです。 (今でも充分シンプルだと思うのですが...) 発売当初、声をかけた有名メディアの反応は鈍く、そこで今度はブロガーの方々へイベントで紹介。 すると、あっという間に広まり、サイトへのアクセスは増え続けレスポンスは1日で2000件にも達したとか。 

『欲しいから創ってしまおう』

そんな発想から生まれたモノって、いつもワクワクさせられるものが多いですね。 

ブロガーネットワークにとどまらずユーザのコミュニティは広がり、facebooktwitter、YouTube、PogoplugのForumなどのSNS(ソーシャルネットワーク)では、国境を越えて交流するユーザを見かけます。 そこからはまた新しいアイディアやヒントが生まれているようです。 こうしてGrass-roots(草の根)で広まり、ユーザに愛され、改善を重ねた第3世代の製品が完成。 これは4年間の結晶がつまった製品だったんですね。


パーソナルクラウドってどんなもの?

クラウドの新しいカテゴリーとしてクラウドエンジンズが提案してるのが『パーソナルクラウド』

インターネットに繋がっていれば、目の前にある情報端末をちょっと操作するだけで、簡単に情報交換ができたり、ネット上のサービスを使ってコンテンツを共有することができるようになりました。 そんな、便利なサービスを提供してくれているのが『クラウド』。 

クラウドには「開かれた世界」と「閉ざされた世界」の2種類があって(?)、サービスを不特定多数の企業・組織・個人に提供するのが『パブリッククラウド』、特定の利用者に提供するのが『プライベートクラウド』とか。

ネット上のフリースペース(YouTube、Filickr、Gmail、facebook、MySpaceなど)にデータを置いて、リアルでは出会う機会もなかった世界中の人達とコンテンツを共有。 意見や感動を交換できるなんて、本当に魅力的で素晴らしいことです。 (パブリッククラウド)

もっと安全に自由に楽しみたいなら、プライベートなエリアに、自分で環境やサービスをつくることもできます。 本格的なサーバネットワークを構築したり、NASのような簡易のものを活用したり。 でもこれにはちょっと専門的な知識と手間や費用が必要になります。 (プライベートクラウド)

そこで登場するのが、Pogoplugを使った『パーソナルクラウド』。

広いインターネットの世界は魅力的、でも仕組みがよくわかっていない私達にとってはちょっと怖い世界でもありますね。 でもパーソナルクラウドの場合、データを保存するのはネット上ではなく自分の手元にあるストレージ。 だから安心感があります。 インターネット回線と手持ちのデータストレージさえあれば、その間にPogoplugを繋げて、すぐにはじめることができるというのは手軽でいいですね。 

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Pogoplugでパーソナルをクラウドをはじめるには?

専門的な知識や面倒な設定は不要。 まずはセットアップ(導入)。かかる時間は60秒。

1) 自宅のインターネット回線とPogoplugを、LANケーブルで繋ぎます
2) Pogoplugとデータストレージ(ハードディスク、USBメモリなど)をUSBで接続
3) パソコンからmy.pogoplug.comへアクセスし、オンラインででアクティベーション

これで、パソコンやモバイルデバイスから、自宅やオフィースのPogoplugに繋いであるストレージへ、安全にアクセスできるようになります。


どうやって、ファイルへアクセスするの?

アクセス方法には2種類。 ウェブブラウザとクライアントアプリ(デスクトップ用とモバイル用)を使う方法があります。

1) 上記のどちらかを起動して、my.pogoplug.comへアクセス。
2) メールアドレスとパスワードを入力してサインイン(ログイン)
3) データストレージへアクセス

こうして、いつでもどこからでも、ファイルやフォルダーそしてドライブへアクセスすることができます。

my.pogoplug.comへログインしてからストレージへアクセスさせているのは、安全面を考慮しているからのようです。 インターネットを利用するときはセキュアなhttpプロトコルを使用し、自宅ネットワークでは独自の手法でP2Pを使っているとか。 ただしその際もpogoplug.comへ残るデータはURLのようなデータのみ。 ちなみにデータが置かれるのは、日本にあるソフトバンクのサーバになるようです。

自宅やSOHOといった小規模な空間で手軽で安全にコストをかけずにクラウドをはじめられるのはありがたいです。 映像、音楽のような大容量コンテンツや、特殊な拡張子をもつようなファイル扱う、クリエータ、アーティスト、プロジェクト管理者の方には特にオススメのサービスかも知れませんね。


で、Pogoplugで何かできるの?

たとえば、こんな特徴と機能があるようです。

1) サービスが無料なのに無制限
・Pogoplug購入費用のみで、データ転送容量制限もサービスにかかる費用はありません。
・手元のUSBデータストレージを使うので、データスペースの容量も自由に拡張可能。

2) ファイル共有
・ファイル/フォルダ/ドライブの共有が可能。
・ブラウザ経由/デスクトップ・アプリ経由/携帯端末経由でアクセスが可能。
・アクセス権管理(ダウンロード、アップロード、表示、編集)
・SNSとの連動が簡単(facebookt、witter、他)

3) どこからでもファイルにリモートアクセス
・無料デスクトップアプリケーションを利用すると、自分のパソコンのドライブのように操作をすることが可能。
・複数デバイスのグローバル検索
・無料モバイルアプリを利用して、モバイル端末(iPhone、iPad、Android、BlackBerry、PS3、Xbox360、Palm)から共有やアップロードやストリーミングが可能に。
・Pogoplugのアカウントを持っていなくても、メールに添付したURLで対象ファイルへのアクセスが可能。
・音楽、写真、動画のライブラリー化(?)。自動的に項目別に整理して表示。

4) モバイル端末でのストリーミング
・モバイル端末やゲーム機(PS3やXbox360)のメディアプレイヤー機能(アプリ)で音楽・映像・写真をストリーミングしたり、ファイルアクセスが可能に。

5) 生産性の向上
・モバイル端末でも、アプリを追加することなくPDF、Excel、Word、PowerPointの閲覧が可能。
・Pogoplugに繋いだプリンタへクラウド印刷。これを利用すれば、iPhoneやiPadからも印刷が可能。(現在はEpsonとHPのみ。毎月1社ずつ追加予定)
・リモートロケーションに別のPogoplug(とストレージ)を接続して、継続駅にバックアップを行いミラーリングも可能。(リモートバックアップ)
・自分のメールアドレスからupload@mypogoplug.comにメールを送信して、添付ファイルをアップロードすることも。

6) その他
・省電力が4ワットなのでエコにも考慮。(標準的なコンピュータは65~250ワット)
・Wake On WAN
・HTML5対応製品でメディアのストリームが可能。
・指定したファイルやフォルダの自動コピーもできます。(アクティブコピー)
・アップロードされた動画は、自動的にブラウザやモバイルアプリケーションでも再生可能な形式に変換されます。(ビデオトランスコーディング


そんなところに最近魅かれてるPogoplugですが、モニター機を一台をいただいたので、私もPogoplugでパーソナルクラウド始めてみようと思います。

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~ Break The Rule ~ 
ダニエルさんのお話の中で印象に残った言葉を、最後に...

ユーザが簡単に使えて、喜ばれるものに、どんどん変えていきたいんです
大切なのは、楽しめるものであること、そしてシンプルであること、
そのためなら、ルールはどんどん壊していこうと...





■参考事項

( Pogoplugの入手方法について )

2月4日から、Amazon.co.jp、ビックカメラ、ヨドバシカメラ、ソフマップで販売開始

米国クラウドエンジンズとソフトバンクBB Pogoplug®(ポゴプラグ)の国内販売開始 | ソフトバンクBB株式会社

( Pogoplugの仕様について )

【同梱物】Pogoplug本体、電源ケーブル、Ethernetケーブル(LANケーブル)、スタートアップガイド(取扱説明書)、保証書
【電源】100-240V、50/60Hz
【対応ドライブインターフェース】USB2.0 x4 (全面x1、背面x3)
【LANインターフェース】Gigabit Ethernet(1000BASE-T)
【対応ドライブフォーマット】NTFS、FAT32、HFS+、EXT2、EXT3
【対応ブラウザ】Microsoft Internet Explorer 7 / 8、Mozilla Firefox 3.5 / 3.6、Apple Safari 4 / 5、Google Chrome 6 / 7
【対応OS】Microsoft Windows XP / Vista / 7、Apple Mac OS X 10.5以降、Linux
【対応機器】Xbox 360、Playstation 3、iPhone、Android、BlackBerry、Palm、iPad