茨城・福島農産物サポートプロジェクト / 福島~FUKUSHIMA~の明日へ繋がるプロジェクト | Michi-kusa

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先日、『フクベジ』という野菜ボックスが届きました。

箱の中には、長ネギ、葉ネギ、シイタケ、エリンギ、なめこ、きゅうり、トマト、プチトマト。 今、一番美味しく、この暑い季節に必要な栄養素を補ってくれる、旬の野菜が入っていました。

『フクベジ』は、『茨城・福島農産物サポートプロジェクト』が提供する野菜パッケージのひとつ。 このプロジェクトは、福島第一原発事故の影響を受け販路を断たれた農家をサポートするために立ち上げられ、既存の流通ルートでは価格がつかなくなった農産物を農家直接集め「野菜ボックス」を作り、全国のサポーターへ届けるというもの。 そして、最近、私もサポーター登録しました。

負けるな東北、負けるな福島、農産物を購入して支援...

でも、サポーターになったワケはそれだけではないんです。




福島の野菜をさがして

震災後、当たり前のように手にしていた食品が入手困難になり、電力不足で食事の支度に不安を感じる日々が続きました。 そこで、手に入る素材を使い、電気を使わない自炊をはじめました。ほんの少し手をかけ、心配りをするだけで、美味しい料理がつくれることがわかりました。 それは決して辛いことばかりではなく、これも生活を快適にするライフハック。 素材を探し選べることの有難さも感じるようになりました。

そんなある日、立ち寄ったデパ地下の野菜売り場でのこと。 山積みされた見切り品のホウレン草を見かけました。 新鮮で、品質の良いものです。 でも、立ち止まる人もまばら。 出荷停止になったホウレン草のことが話題になった日だったでしょうか。 もちろん産地も違う安全基準もクリアしたお店も自信をもって並べている商品です。

それから、売り場の様子は少しずつ変わっていきました。

数日後、福島のある野菜農家の現状をニュースで知りました。 『安全な野菜を子供たちへ届けたい』。 そんな思いで栽培方法にこだわり、心を込めてつくった有機野菜が、出荷停止となり希望を失ってしまったというもの。 それからは野菜売り場へ行くと『福島産』の文字を探すようになりました。 でも、行きつけのスーパーでもデパ地下でも見つけることができません。 ツイッターでそのことをつぶやいたとき教えていただいたのが、このプロジェクト。 プレゼントキャンペーンをやっていることを知り応募。

そして、こんなに新鮮でみずみずしい野菜を、農産物サポートプロジェクトさんからプレゼントしていただきました。

Michi-kusa-葉ネギ(茨城・福島農産物サポートプロジェクト
Michi-kusa-ネギ(茨城・福島農産物サポートプロジェクト
Michi-kusa-トマト(茨城・福島農産物サポートプロジェクト
Michi-kusa-シイタケ(茨城・福島農産物サポートプロジェクト
Michi-kusa-プチトマト(茨城・福島農産物サポートプロジェクト
Michi-kusa-エリンギ(茨城・福島農産物サポートプロジェクト
$Michi-kusa-きゅうり(茨城・福島農産物サポートプロジェクトMichi-kusa-なめこ(茨城・福島農産物サポートプロジェクト




『茨城・福島農産物サポートプロジェクト』とは 

販売店は売れないものを店先に置くことはできませんし、卸業者も同様です。 出荷の目途も、価格も付かず、丹精込めてつくられた野菜も行き場を失い廃棄されていきます。 先が見えない今、いろんなカタチで、風評被害という一言では納得できないツライ状況が続いているようです。

そこで、こだわり野菜づくりを続ける農家と、それを支援したい全国のサポーターとを繋ぐためにはじめられたのが『茨城・福島農産物サポートプロジェクト』。 風評被害対策で緊急的にスタートし、システムも運用も手探りすすめる中、登録農家も賛同するサポーターも増え続けているようです。

届けられた野菜は、鮮度も品質も満足のいくものでした。 でも、『本当に安心できる納得いくものでないと』。 そんな気持ちで、手に取った素材を調理し味わうだけでなく、いろいろと情報を収集もして、サポーターとなりました。


【 茨城・福島農産物サポーターのもとへ農産物が届くまでの流れ 】
1.登録ページhttp://japavege.force.com/ から登録をする
2.農産物サポートプロジェクト事務局が農家から農産物を集約する
3.事務局が仕分け・パック作業を行う
4.発送


価格設定は、送料・手数料を覗いた野菜の価格の50%以上が農家の収入になることを目標にして、現在80%程度で運用されているようです。スーパーの場合で、20%~30%というお話もあるそうですから、納得のいく価格だと思いました。

そう言えば、自治体や協力者と並んで運用を支援している中に、震災直後に現地へ入り情報網復旧に活躍されていた企業のお名前を見つけました。 まだ混乱が続く厳しい現場でいったい何が必要なのか...。 これは肌で感じたことから生まれたプロジェクトなのかもしれませんね。

茨城産の野菜が詰まった野菜ボックス『イバベジ』、福島産の野菜が詰まった野菜ボックス『フクベジ』は、決められた農産物が入っているのではなく、そのときにいい状態で届けることができる安全な野菜を集めてパッケージとして発送しているそうです。

昨日(7月2日)、サポーターになって初めてのパッケージが届きました。今回は農産物ではなく水産物を注文してみました。 震災では多くの水産業者も被災し、復興には時間がかかりそうだとういうことですが、その業者の冷凍庫で無事が確認された震災前に水揚げされたものだそうです。 他にも、こだわり野菜をつくっている農家を見つけると、新しいパッケージとして提供されているようです。 こんなプロジェクトだからこそできること、まだまだありそうですね。 たとえば、facebookの公式ページで一足先に情報は収集していたのですが、【7月限定50ケ第一弾】プレミアムブルーベリー生果実などもそのひとつです。

詳細については、公式のサイトをご覧ください。⇒ http://www.gokigenfarm.org/0141831

$Michi-kusa-茨城・福島農産物サポートプロジェクト




電力不足やら何やら、今年の夏は、さらに厳しくなりそうです。 今回の『フクベジ』に入っていた野菜を使って、そんな厳しい暑さやストレスに負けない、心も身体にやさしい料理というのをいくつかつくってみました。 素材の特徴と風味を生かし、自分自身でも、そして大切な人達にこの夏を乗り切ってもらいたいからつくった家庭料理です。

武蔵野うどんの肉汁、鶏の酒蒸し添え夏野菜のサラダ、ビタミンカラーのイタリアンプレート、なめことのお味噌汁...。

写真とレシピは、またあとでアップしたいと思います。



明日の福島(FUKUSHIMA)へ

いつだったか、こんな言葉をネットで見かけました。

『奇跡の街 ~FUKUSHIMA~』


ちょっと進んでは後戻り。 福島、そして震災地の復旧にはまだまだ長い道のりとなりそうですね。  でも、不可能と言われるものを可能にしてきたこの国なら。 福島(FUKUSHIMA)の文字が、『原発被害の街』から『奇跡の街』になる日も、そんなに遠くないかも知れません。 早く、そんな時がくるといいですね。

まずは、明日へ繋がるところから。 



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